※残り7775日。 Overall Ranked # 20,699 （2017.10.10）．
あらすじ
昔々、とある極東の国神州に、貧乏だが真面目で働き者の男がいた。ある日のこと、男が黒馬を連れて近くの戸隠という山へ行き、柴を刈っていると、髪を頭巾で隠した鷲鼻天狗赤毛プーマ仕様の40人の山賊の一団が奪った黄金や古文書等を天岩戸の中に隠しているのを目撃した。唐草模様の頭巾で髪を隠した山賊の頭領が「おいケシゴマ、異次元の門を開けろ!」（「ケシ」は芥子「ゴマ」は護摩の意味）という呪文を唱えると、天岩戸の入口をふさぐ岩の扉が開き、山賊たちが天岩戸の中に入ると自動的に岩の扉が閉まる。しばらくすると再び天岩戸の扉が開き、山賊たちが外に出て来た後、扉は再び閉まった。その一部始終を木の陰に隠れて見ていた男は、山賊たちが立ち去るのを待って天岩戸の中に入り、手近な場所に置いてあった黄金等の貴重品袋を黒馬の背中に積めるだけ積んで家へ持ち帰った。
かくて大金持ちになった男は、このことを妻以外の者には秘密にしていたが、不覚にも元から金持ちの兄邪に知られてしまった。元から金持ちでも、たとえ上から恐喝されても安全地帯に居座りたい程の強欲でねたみ深い性格の兄邪は一攫千金を狙い、黄金を手に入れた経緯と天岩戸の扉を開けるための呪文を男を金持ち仲間共通のズルいヤリ方で恐喝して無理やり聞き出し、宇宙空間や遺伝子操作でも使い勝手の良い貴重品の黄金を狙って天岩戸に忍び込んだ。ところが、天岩戸の中の夢の異次元財宝知識時間旅行に夢中になり過ぎて、兄邪は天岩戸の扉を再び開ける呪文を脳内消しゴム状態になって忘れてしまい、天岩戸から出られなくなったところを、戻って来た山賊たちに見付かり、兄邪は後のバラバラ殺人事件の様に山賊仲間への見せしめ目的で惨殺されてしまった。
兄邪の行方不明を心配した男は、翌日になって天岩戸へ向かい、山賊たちの手でバラバラにされた兄邪の屍体を発見した。驚いた男は、兄邪の屍体を麻袋に入れ、黒馬の背中に乗せて密かに持ち帰り、兄邪の家に仕えていた頭が切れる若き女奴隷と相談の末、遠くの町から縫子を呼んで、屍体を元通りの形に縫い合わせてもらい、表向きは兄邪が病死したことにして、内密に葬儀をすませた。その後は兄邪の家と財産も男の物になり、男は兄邪の息子を養子にして、この上もなく恵まれた身分の男になった。
一方、天岩戸の中から黄金等の貴重品袋と屍体が持ち去られたことに気付いた山賊たちは、死んだ男の他にも仲間がいると考えて、すぐに後の多文化国家諜報組織のNSA・FBI仕様の捜査を始め、屍体を縫い合わせた縫子を見付けて、情報を聞き出すことに成功した。そして、縫子の協力で男の家（元・兄邪の家）を見付けた山賊たちは、頭領が20頭の馬を連れた旅の茶の湯商人に変装し、馬の背中に2つずつ積んだ容器の中に39人の手下たちが隠れ、男の家に一夜の宿を求めて泊めてもらう作戦で家の中に入り込み、家の人々が寝静まるのを待って男を殺そうと企てたが、庭に運び込まれた容器の中身が山賊たちと気付いた頭が切れる若き女奴隷は、1つだけ本物の高級茶道具と抹茶、その下に高品質の芥子の実が入っている二重底の容器を探し当てると、急いでその茶道具類と芥子の実を台所へ運び込み、抹茶と芥子の実を大鍋に入れて沸騰させ、御丁寧なおもてなしとして良い夢を提供する為に手下たちの真の永続的な平和な世界への転生を祈りつつ、程よく温まった高濃度阿片抹茶を全ての容器の中の手下の口に茶道具の高級茶椀で注ぎ込んで、中に隠れている山賊たちを一人残らず実に心地よい良い夜グッナイのグッバイ永遠の眠りに着かせた。そうとも知らず夜中に寝床から起き上がり、仕事に取りかかるために手下たちを呼ぼうとした頭領は、容器の中をのぞき込んで手下たちの全滅を知ると、驚いて単身で男の家から逃げ去った。
しばらくの後、山賊の頭領は通名を使って今度は法螺アナと仲の良い旅芸人になりすまし、男の養子が経営する商店の近所に興行用の陣幕を張って逗留し、男の養子と親しくなり、男の家に客人として招かれた。頭領は服の中に隠し持った剣で男を殺すつもりだったが、またしても客人の正体を見抜いた若き女奴隷は、余興として客人に後の出雲阿国仕様の舞踊を披露すると言い、彼女も刀を持って踊りつつも後の北辰一刀流仕様の狙い的中かつ寸止め気入る攻撃により頭領の開いた口がふさがらない状態にしておいてから、男達に客人の正体が、古き火神の伝統の憑き人薬売り人買い人売り山賊であることを晒した。
かくして40人の山賊達（マンガラ悪霊支配国際邪教法人連合麻薬性奴隷の40職種の責任者）は、頭が切れる若き女奴隷の気転により全員返り討ちにされた。この功績によって、この女奴隷は奴隷の身分から一躍男の養子の妻になり、天岩戸の中に残っていた莫大な財宝高次元フリーエネルギー原子交換知識とリサイクルエコ知恵は国中の貧しい人たちに分け与えられて、有用な酒のつまみにもなる「塩鮭の頭」が必要なだけ手に入るようになり、男の家と、その国は末永く栄えた。