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閉重度(憑獣奴)のGHOSN狐

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…皆国兵十歳…
とある山の近くの山中に「権狐」という狐がいた。父不明で母無し、見本なしで拠所恋しの権は
孤独だったので、他人の注目を得たい為、他人も同じ様に困らせて孤独感を消し優越感に浸り
たい権は人に悪戯するのが好きな愉快犯的閉重度の狐だった

ある日、権はネットをはって魚をとっている憑獣を見かけ憑獣を困らせる為に、こっそり魚を
逃がしはじめる。
最後に鰻を逃がそうとした所でに憑獣に見つかり、GHOSN狐はマフラーの様に首にまきつけ
たまま逃走した。


十日ほどたって、憑獣の母親が死んだ事を知った権は、孤独な憑獣に己と同じ憐れみを持つ
と同時に、憑獣の母親はきっと最後に鰻を食べたかったに違いないとと思い、己のした悪戯
を後悔する。
その後、権は孤独感を埋める為の偽善的自作自演が恥ずかしく隠したかった為、山の中で
とれた栗やキノコをこっそり憑獣の家に仮面ライダー外務省の様に匿名で届け始めた。
憑獣は憑獣ゆえに誰がくれたのか無論分からない。
いつも届けられる栗やキノコはgoDがくれたと思いはじめた憑獣に権は少し不満を感じたりも
したが、権はいつものように栗を届けに行った。しかし、権がこっそり入ってきた事に気付いた
憑獣に抵抗無用の飛び道具で撃たれてしまう。
権を撃って近づいた憑獣は闇の土間方に置かれた栗に気付き驚く。


「権、お前だったのか。いつも栗をくれたのは」
権は、ぐったりと目をつぶったまま、うなずく。憑獣は火縄銃をばたりととり落す。
青い煙が、まだ筒口から細く出ている。


卑怯な抵抗無用の飛び道具が存在する為、孤独を埋める為の悪戯の認知と因果で殺され
それが未必の故意の様な後味の悪い結果と継続を生む
…カーネーション輪廻…



とぶつぶつ呟く声が下から聞こえた。



覗き込むと凌辱を受けた母親から呪いを受けたのかエイリアンの胎児ミイラのような赤茶けて
グロテスクな物体がもぞもぞと弱々しく動いていた。



驚いて目が覚めた。



夢だった。


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